日常生活で活用する『ワーキングメモリー』

授業

ワーキングメモリーという言葉をご存知でしょうか?これは、一時的に情報を保持しながら、同時に他の物事について処理していくための作動記憶(作業記憶)という能力を意味します。

日常生活において欠かせない能力ですが、発達障害を持つ子供の多くが、このワーキングメモリーが苦手であるという問題を抱いています。

ワーキングメモリーは脳の作業机

ワーキングメモリーを、作業机と考えてみましょう。その机にはサイズがあります。食卓テーブルのような大きなものから、ミカン箱のような小さなものとさまざまです。

もちろん大きな机だと、多くのものを並べても余裕があります。本棚からファイルを引っ張り出してきても対応できます。反対に、小さなものだと乗せきれません。

机のサイズが小さいがために、情報を保持して処理をすることが苦手です。

成長していく過程で、ワーキングメモリーの能力は伸びていきます。複数のことを同時にこなしたり、物事を順序立てて処理していけるのは、ワーキングメモリーが高い人といえるでしょう。

ですが発達障害の子供は、このワーキングメモリーが発達しづらい面があります。

2つ以上のことを同時に行うことが困難だったり、物事を的確に受け取ることが難しい。また、授業内容を理解しづらくなったりと、日常生活で直面する問題が多いといいます。

聴覚的記憶と視覚的記憶

子供

一時的に情報を保持する『短期記憶』。この短期記憶は2つの能力に分けられます。

聴覚による短期記憶と、視覚による短期記憶です。

聴覚での短期記憶は、耳から入ってくる情報を保持する能力として、単語や文章・数字などを耳で聞き取り情報を処理します。

また視覚での短期記憶は、目に入った情報を保持する能力を指します。目で見たものを形・情景といった情報を保持して処理します。

この2つの能力は別々に働きます。このことから、「見て覚えるのは好き。だけど聞き取るのは苦手」という、能力に偏りが目立つ子供がいます。

成長するにつれ、さまざまな経験や知識が長期記憶として保持され、目の前にある物事を処理していける力となります。ですがまだ子供のうちは、知識や経験の浅さがあるうえ、短期記憶での情報保持にも困難です。

そういったことから、それらを処理するワーキングメモリーが働かなく、解決できない問題が目立つのでしょう。

生活で使われるワーキングメモリー

日常生活で見られる事柄です。下記以外にも、さまざまな場面でワーキングメモリーを働かせています。少し分かりにくいですが、短期記憶や長期記憶を用いて、ワーキングメモリーとして処理します。

友達との会話、◯◯について話しているのに、ちぐはぐな返しをして相手を困惑させる。

会話する上で、相手の発信した情報を記憶したり、それに基づいて話をする必要があります。もし内容に対して自分が持っている過去の記憶が合えば、それを呼び出し会話に取り入れるでしょう。

ですが、ワーキングメモリーがうまく働いていないために、相手との会話が一方的になったり、ちぐはぐしてしまうのです。

明日の準備をしている最中に、つい本棚にある漫画を手に取ってしまった。結果、いくつかの準備をし忘れてしまう。

これは、はじめは準備をするという作業にワーキングメモリーを使っていたのですが、漫画の本という外部の刺激に、ワーキングメモリーを使ってしまったのです。

学校で明日持ってくるものを口頭で伝えられた際、その数が多すぎて結果的に忘れてしまう。

ワーキングメモリーには容量の上限があるといわれています。発達障害を持つ子供は、記憶しておける数が少ないため、容量以上の記憶を保持できないほどの負担が掛かりました。

 

About aya 21 Articles
文章で表現することが好きだということが高じて、ライター業という仕事に携わっています。 王様気分な旦那さま、そして3人のワラワラな子供達にアタフタしながらも、マイペースに動く自由奔放な母親です。

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